自分が単角子宮だとわかったのは20代後半のこと。それまでもずっと単角子宮だったはずなのに、まったく気づいていませんでした。
過去のことを振り返りながら「わたしはあのときも単角子宮だったのか」と思うと、なんだか不思議な気分になったものです。
単角子宮と生理不順
10代の頃からもともと生理不順でした。順調に来ている時期もありましたが、だいたい35日周期という長めの傾向でした。母が「私も若い頃はそうだったよ」というので、遺伝性のものだろうと思っていました。
基礎体温を付けてみると高温期がないまま出血することが多々あり、無排卵の傾向があるようでした。
1ヶ月おきの無排卵は卵巣が問題?
基礎体温を長い間付けていると、高温期のある月とない月がしばしば交互に来ていることに気付きました。
このことを漢方の先生に話してみたところ、「片方の卵巣が弱いのかもしれませんね」と言われました。
当時はまた単角子宮ということがわかっていなかったので「そういうこともあるのか」ぐらいに思っていました。
無排卵の原因は単角子宮と卵巣?
その後、産婦人科で卵管造影検査を行い、自分が単角子宮だったことを知るわけです。右半分の子宮がなく、卵巣はあるのかもしれませんが、卵管がつながっていません。卵巣から排卵してもキャッチしてもらえないのです。「排卵が隔月で起こるのはそのせいだったのか!」と目の覚める思いでした。
しかしこのことを産婦人科の先生に話したところ、否定されました。
「その可能性もありますが、片方の卵巣から連続で排卵することもありますし、逆側の卵管がキャッチすることもあるので、単角子宮だからといって一か月おきに無排卵になるとは限りません」とのこと。
実際、妊娠した周期とその前の周期は連続で高温期があったので、必ずしも一か月おきではないようです。
子宮が小さいということ
わたしはもともと生理痛がとても軽く、生理痛をまったく感じないこともあります。多少痛いことはありますが、薬を飲むほどではありません。
生理があるときも量が少なくて、重い人の話を聞くたび「そういう人もいるのか」と他人事のように思っていました。
これらは子宮の大きさが半分だったことと多少は関係あるのかもしれません。
妊娠・出産という大役を果たした今となっては、半分でも子宮があって良かったと思っています。
次の記事では単角子宮と不妊の関係について考えます。