自分が単角子宮だと判明するまで、「単角子宮」という言葉は聞いたことがありませんでした。日常生活には支障がないため、気付かずに生活している人も多いと思います。
単角子宮とは
子宮というのは通常右の子宮と左の子宮があって、それがくっつくことによってひとつの子宮を形成しているのだそうです。
単角子宮はお母さんのおなかの中にいるときに片方の子宮しかできなかった、あるいは二つの子宮が何らかの原因でくっつかず、半分しか子宮がない状態で生まれてくるのだとか。
重複子宮や中隔子宮、双角子宮など、ほかの子宮奇形も同様に胎児期の異常がもとになっているそうです。こうした子宮奇形は全女性の5%程度に見られると言われています。
一部の子宮奇形は手術で改善させることも可能ですが、単角子宮は半分しかないわけですから、手術のしようがありません。将来的にiPS細胞の技術があったらできるのでしょうか。
卵管造影検査で単角子宮が判明
わたしは結婚して3年間子どもができなかったので、ひとまず検査をしてもらおうということで産婦人科に行きました。
卵管造影検査をやったところ、造影剤を流し込む際に左側しか痛みがありませんでした。右側はまったく痛くなかったので、なんでだろうと疑問に思いました。
撮った写真を見てびっくり! 左側しか子宮が映っていなかったのです。
先生は不妊治療のエキスパートでこういう画像も見慣れているらしく、「これは単角子宮ですね」とあっさり言われました。
「ほんとはMRIで見てみないと単角子宮かどうかはわからないけれど、費用もかかるので特に調べる必要はないでしょう」とのこと。
さらには、「単角子宮が不妊の原因になるわけではありません」とも言っていました。よくわからないわたしは「そうなんだー」と思ったものです。
ネットにおける単角子宮の情報
帰宅してネットで「単角子宮」を調べてびっくり。「自然妊娠は無理」だとか、「流産や早産のリスクが高い」とか、「帝王切開になる」とか、不安になるような記事ばかりでした。
でも単角子宮ということに気付かず、普通に妊娠して、普通に出産している方もたくさんいらっしゃいます。
わたしがこのブログで情報発信しようと思ったのも、単角子宮の人が「単角子宮」を検索したときに、希望を持ってもらえるといいなと思ったからです。
単角子宮の妊娠・出産体験記
単角子宮に関しては、先生によっても見解に差があるみたいです。わたしのかかった先生は「単角子宮でも普通に妊娠できる」という考えだったので、いい影響を受けることができたのだと思います。
わたし自身、単角子宮ながら自然妊娠することができ、切迫流産になることもなく、37週で普通分娩となりました。
わたしの体験談を記すことによって、単角子宮の方が一人でも前向きな気持ちになってくださったら幸いです。
次は、妊娠したときの記事です。